【10Xマーケターその②】マーケティング基盤は、AIエージェントによってどう変わるのか | Auxia Blog
Auxia、ハイパーパーソナライズのAI意思決定が累計1,000億回を突破
新しいツールを増やすほど、マーケティングはかえって複雑になってきました。AIエージェントの時代に、その「基盤(スタック)」はどう変わるのか?データ・意思決定・実行に起きる3つの変化と、マーケターが「実行」から「戦略と指揮」へ移る新しい役割を解説します。
Sandeep Menon
July 14, 2026
目次
本記事は「10Xマーケター」シリーズ(全3回)の第2回です。
第1回では、AIエージェントの必要性についてお話しました。
マーケティング基盤はどう進化してきたか
2000年代:チャネルの拡大
メール、検索広告、ディスプレイ広告などにより、従来よりはるかに低いコストで数百万人にリーチできるようになりました。
2010年代:データとモバイルの時代
CDP、マーケティングクラウド、行動分析ツールの普及により、企業は顧客をより深く理解し、細かなセグメントに分けて施策を実行できるようになりました。
2020年代:必要なツールを組み合わせる時代(コンポーザブル)
データウェアハウスにデータを集約したうえで、用途ごとに最適なツールを"部品"のように組み合わせる構成が主流になりました。
情報を管理するシステム
- データウェアハウス/データレイク:顧客データの保存
- CDP:顧客セグメントの作成
- CMS/DAM:コンテンツや素材の管理
施策を実行するシステム
- 広告プラットフォーム
- MA・顧客エンゲージメントツール
- Web・アプリ向けのA/Bテストツール
これまでマーケティング基盤は、下層の「情報を管理するシステム」と、上層の「施策を実行するシステム」という2つの方向に進化してきました。AIは今、この両方を同時に変えようとしています。
AIによって起きる3つの変化
1. データ基盤が「意思決定」まで担うようになる
AIは予測・提案・改善を継続的に繰り返し、顧客一人ひとりに、より適した体験を提供します。
2. AIエージェントが施策の実行方法を変える
AIエージェントは、施策を計画・実行する部分を大きく変えます。
3. 「賢い判断」と「実際の業務」を同時に変える必要がある
企業の状況やデータを理解して判断し、業務を実際に進める機能の一体化が必要です。
企業に必要となる3つの能力
1. 組織全体を理解する「頭脳」
新たな独立ツールを追加するのではなく、AIが既存のデータや業務情報すべてにつながる必要があります。
2. 顧客一人ひとりに最適化する能力
顧客を大きなセグメントに分類するのではなく、一人ひとりを個別に理解して体験を設計します。
3. 実務を引き受ける仕組み
正しい施策を、自動的に制作・設定・配信・検証できる仕組みが必要です。
本記事の要点
これからのマーケティング基盤で重要なのは、企業の情報を理解し、顧客一人ひとりに対して判断し、その判断を施策として実行できるAIエージェントを持つことです。マーケターは役割を変え、AIエージェント全体を指揮する役割へと移行していきます。
第3弾(最終回)では、ここで述べた"AIエージェント"を実際にプロダクトとして形にした Auxia Agent Studio をご紹介しています。